作ろう、遊ぼう、調べよう

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トランプのすゝめ

山片重信

今回は、デュッセルドルフでそろばん教室をされている山片重信さんにお話を伺いました!(写真提供/Bingo! Soroban School )

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☘「ちょっとみんなにシェアしたい」教室での活動を教えてください!

おすすめの遊びは「トランプ」です。最近の子どもたちはあまり家庭でトランプをしないようで、小学生でもトランプをやったことがない子が結構います。

≪どうしてトランプがおすすめ?≫

・ 特別なものもスキルもいらないから誰でもすぐにできる!

・ コミュニケーションツールとしてポテンシャルが無限大!

トランプは、世界中どこに行っても大人もこどももすぐに打ち解けられる最強のコミュニケーションツールと言っても過言ではないでしょう!まずはご家庭で楽しんでもらえればと思います!我が家も家族でトランプタイムが一家団欒の素になっていました。

 

♥トランプでどんな風に遊ぶんですか?

「うすのろばかまぬけ」(トランプ版いすとりゲーム)

◆詳しい遊び方はこちらから: トランプ遊び「うすのろ」

これは、去年スキーに行った時、夕食後に遊んだゲームです。40〜50代の大人から、20代の若者、10才、14才のこどもまで、みんなで大笑いして盛り上がりました。大人も子どもも手加減なしの真剣勝負。スキーと同じくらい思い出深いです。(笑) それで、そろばん教室でも「うすのろばかまぬけ」をするようになったんです。はじめての子もすぐに打ち解けて笑いあえるし、教室には色んな国籍の子(リトアニア、モンテネグロ、スリランカ、アメリカ、ロシア・・・etc.)が来ていますが、子どもたちの間に共通言語がない時にも、このゲームをすると一緒に笑いあって盛り上がれます。今では大人気のゲームです!

本来は同じ数字を4枚そろえるルールですが、3枚にした方がさらに展開が速くなります。また、「せーの」と言って渡してもいいんですが、あえて「うすのろばかまぬけ!」と言って隣の人に渡す方が盛り上がります。4回負けて「うすのろ」になったら、みんなからしっぺを食らうんです!(笑)

ルールが単純で、勝敗が短時間で決まるゲームだと、異年齢、異言語でも遊べて、すぐに打ち解けられます。

大人が一緒にゲームをしながら「近所のおじさん」のように、コミュニケーションを盛り上げられるといいですね。大人がふざけたり、バカな面を見せるとこどもは安心感が増して自分を出しやすくなります。例えば、そろってないのにアイテムをとるふりをして、わざとだましたり、自慢したり、負けた時はオーバーリアクションしたり・・・。

(インスタグラムの記事はこちらから)

 

親子で何かをやりたいと思っている方へのメッセージをお願いします!

こどもにとって、とても大事だなと常々思うのが、コミュニケーション、大人や年上の子とのフラットな関わり、五感を使うリアルな体験です。こども時代に、能力などの条件と無関係に色んな大人や年長者にそのまま対等に受け入れられた経験がとても大事だと感じています。そうした場や機会、親せきや近所のおじさんおばさんお兄さんお姉さん的な存在と関わりがつくれるといいでしょうね。

何かを教えてこようとする大人は沢山いるけど、一緒にフラットに遊んでくれる大人にはあまり出会えない、そんな場が少ないように思います。だから、大人も一緒に「こども」になって遊んでほしいと思います。


のぶ先生(山片 重信 YAMAKATA Shigenobu

Bingo! Soroban School 責任者 https://soroban-schule.de/

中学受験専門塾、中学高校受験塾の講師として15年あまりこどもたちに接したのち、紆余曲折を経て2013年ASOBO!、2016年そろばん教室を開く。2019年いしど式に加盟、全国珠算連盟認定教師。こどもたちと接するのが楽しくてたまりません。自信を持って新しいことにどんどんチャレンジする子が一人でも多くなってほしいと願っています。

(取材編集 チーム・もっとつなぐ)

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