ケルン日本文化会館

オンラインフォーラム  複言語ファミリーにおける日本語学習 第1回 継承語ってナニ? -多様な環境とその方法― (2021年2月26,27日)

 

2020年からのコロナ禍で人々が集まることも難しくなった中、オンラインで繋がることがノーマルになっていきました。それは地域を越えて繋がることを容易にしました。

2021年2月、ケルン日本文化会館は「複言語ファミリーにおける日本語学習」というテーマで、2日間にわたってZoomを使用しオンラインフォーラムを開催しました。初回は「継承語ってナニ?-多様な環境とその方法―」と題して、まずは集まりつながることを目標にしました。

1日目は、ドイツ国内で活動されている下記のグループまたは教室の代表者にご協力いただき、話題提供をしていただいた後のグループディスカッション、2日目は「チーム・もっとつなぐ」のワークショップでした。

 

<1日目> 理念と具体的活動の発表

1. BraWo!日本親子クラブ(ブラウンシュヴァイク) ハンスラ夕子さん

2. 継承日本語教室 陽だまり(フランクフルト) 清水ピエリ加代子さん

3. ドイツで育つ子どものための継承語教育を考える会 (ニュルンベルク) ウーハー裕子さん 矢野優子さん

当日の発表スライドのPDFはこちら↓

 

 

 

 

<2日目>

チーム・もっとつなぐ 「わたし語ポートフォリオ」ワークショップ

 

1日目は100名近い方が10カ国から参加され、2日目は60名近い方が参加されました。ドイツを中心に広報をしましたので、両日とも半数以上はドイツからのご参加でした。補習校や継承語グループなどで教えていらっしゃる方も多く参加されましたが、3分の2は一般の保護者の方でした。

終了後アンケートの自由記述の欄に、コメントをたくさんいただきました。以下は一例です。

「日本語を教える形態が、補習校だけではなくいろいろな形があることが知れてよかったです。子どもが日本語と関わる機会を持つ励みになり、さっそく近くの人と子どもが日本語に触れる機会をつくりました」

「大変興味深くあっという間の3時間でした。私自身は自分の言葉で子供達に伝えたい、1つの事柄を2つの見方考え方を2言語で促す事によって、人格形成に役立つ。と自分中心でいたのが、複言語を話す事により相互理解が深まり、それが社会の平和につながるというのは、当然の事でありながら改めて気付かせて頂きました。ある意味新しい発見でした。またグループでお話し出来て、同じような環境で、違う年齢のお子さんの事が知れたのは大変有意義でした」

1日目にニュルンベルグのコーラスグループ「はなみずき」の協力を得て、日本にルーツをもつ子どもたちと母親のコーラスの動画を放映しました。動画は以下からご覧になれます。

故郷

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