チーム・もっとつなぐ

【2021年2月14日開催】オンライン講習会 「複言語キッズの十人十色を育む『わたし語ポートフォリオ』を知る」

講演&ワークショップ (シドニー日本文化会館主催)

みなさん、オーストラリアには全豪に広がる「繋生語(ケイショウゴ)」ネットワークがあることをご存知でしょうか。今回は、そのネットワークに入っている州の代表者約15名の方々に向けて『わたし語ポートフォリオ』の説明をさせていただきました。将来的に代表者の方々がそれぞれの州で『わたし語ポートフォリオ』のワークショップを行い、広めていってくださることになっています。

講習会は二部構成にし、前半は『わたし語ポートフォリオ』のもとになっている理念を知っていただく講演の部(講演資料はこちら)、そして後半は実際に『わたし語ポートフォリオ』を見ながら、その構成と内容を知っていただくワークショップの部(ワークショップ資料はこちら)という流れで進めました。

参加者の皆さんから多くのフィードバックをいただきましたが、ここに2つほど紹介させていただきます。

【参加者からのフィードバック】(原文ママ)

Q:最も参考になった、もしくは印象に残った部分を教えてください。

A:ポートフォリオが子供自身の振り返りと親子の対話を促す良いきっかけと なっている点。子供にとって早い時期に自分自身や家族、友達、社会との関係を振り返るのはとても良い事であり、複合語(複数の言語*)で行うことで、よりグローバルな視野の広い子供たちを育てる事ができると思います。 体と言葉の繋がりは今までに考えた事のないアイデアで面白かったです。(Sさん)

A:CEFRの歴史、内容が詳しくわかってよかったと思います。ヨーロッパの歴史的な土壌を知らずに、この「参照枠」の内容、意味と意義が理解することはできないということがわかりました。これをどのように、オーストラリアや他の国に応用するのかというのが、また課題だと思いました。 共通語ではなくことばの理念の共有という点、強く賛同しました。(Oさん)
なお、現在オーストラリアでは『わたし語ポートフォリオ』の使用言語や一部の内容をオーストラリアの文脈に合わせる作業が進められており、近々「オーストラリア版」ができる予定です。

*「チーム・もっとつなぐ」による追記です。