ケルン日本文化会館

【2024 年 11 月】日本語補習授業校運営者会議を開催いたしました。

ドイツの日本語補習授業校では、年々日本への帰国を前提としない子どもたちが増えていると言います。その現状を踏まえ、継承語教育の実態把握や課題の共有を目的とした会議を2024年11月16日(土)にケルン日本文化会館で行いました。会議にはドイツ国内全16校のうち10校の補習授業校から、運営を担う方々にご参加いただきました。

会議でははじめに当館館長村田春文より、国際交流基金が継承日本語教育事業を行うに至る経緯やその取り組みについてご説明しました。続いて、マイト・ピア智子さんを招いた講演会を行いました。マイトさんはボンの日本語補習授業校で長らく学んだ経験を持ち、現在ドイツと日本を結ぶ様々な活動に従事され活躍されています。

 

 

 

 

 

 

さらに、参加者の方々が日本語補習授業校の運営について情報交換するセッションを行いました。セッションでは、運営者の確保や背景の異なる子どもの教育に対する運営上の取り組みなど、多岐にわたり情報交換と話し合いが行われました。参加者からは、「横のつながりができ、課題の共有につながった」「オンラインでの交流が主流となる中、対面で率直な感想や問題点を共有できることに意義を感じた」「他校の取り組みをうちでも取り入れてみたい」など、交流の意義や会議で得た情報を今後の補習授業校運営に活かしていこうとする声が聞かれました。

子どもたちが自分と日本とのつながりをポジティブに捉え、そのつながりを大切にし続けてくれることを目指して日々奔走していらっしゃる皆様の熱意を感じる会議でした。